今月は、「お正月あそび」をテーマの一つとして活動しております。
コマまわしも、日本のお正月の伝統あそびの代表的存在の一つです。コマの制作は、幼稚園や保育所で行われる工作としては、決してめずらしいものではありません。ですから、ちょっと調べても、ものすごい種類のコマの工作アイデアが出てきます。
中でも紙皿を使用したものが、もっとも一般的であると思います。今日のコマも、やはり紙皿をベースに制作しました。しかし、以前「T」週で制作した spinning top とは異なり、紙皿に切り込みが入っているので、回転した時に独特の模様が描き出されて、とても新鮮な印象を受けました。また、主軸がわりばしや鉛筆ではなくストローなので、より安全だと思います。
3学期は、それぞれの子どもたちが自分で出来ることを更に増やして、生活面でより自立できるように、個別に促して参ります。「自分でできた!」と感じさせることにより、子どもたちの自己有能感につながるよう導いて参ります。
このようなことから、今週ロンパークラスでは、のりとハサミを積極的に取り入れておりました。そして今日も、コマを飾る千代紙を切る作業は、ロンパーさんのお仕事でした。
トドラーのB.K.くん、「ぼくも~」というお顔で、じーっとロンパーさんのハサミ使いを羨ましそうに眺めていました。そしてティム先生に、何度も「ハサミ~、ハサミ~」と要求しておりました。
今日は残念ながらハサミは持たせてもらえませんでしたが、B.K.くんが、自分の要求をここまでしっかりと表示できたことをとても嬉しいと思いました。
B.K.くんのお母さまは、B.K.くんが、お家では大きいお兄さんお姉さん方に囲まれて、とてもかわいがられながら過ごす反面、自分の要求を真っ直ぐ訴えてきかない激しい気性も持ち合わせているとお話されます。
でも、スクールでのB.K.くんの様子からは、私にはまったく想像がつきませんでした。「そうか、そんなに激しいんだ・・・」と、不思議に思うばかりでした。
ところが、2学期末頃から急激にその「気性」をあらわにしてきたB.K.くんです。今まではずっと我慢をしてきたのか。少なくともB.K.くんが、お家にいるときと同じくらいリラックスして過ごすことができるようになったことは確かです。
いずれにせよ、いい兆しです。嬉しく思います。
さて、出来上がったコマをいよいよ回します。手首の使い方がまだつたないプリスクール生にはちょっと難しい動作です。大人が回したコマを興味深気に見つめている子どもたちです。
今日持ち帰りましたので、ぜひお家の方々とご一緒に回して楽しんでいただければと思います。
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by ysschool2006
| 2007-01-11 16:58
| プリスクール