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郡山市のプリスクールにおけるイマージョン教育レポート


by ysschool2006

英語であそび始める子どもたち : October 19, 2006


ハロウィンもすぐそこまでやって参りました。

今月の初め、スクールはハロウィンのデコレーションに身を包み、二週目には大きなカボチャが到着しています。ハロウィンの陰であまり目立たないのですが、今月のテーマは「服(clothes)」です。

英語であそび始める子どもたち : October 19, 2006_b0083872_1424253.jpgHalloween costume の紹介と合わせて導入を図っています。絵本やピクチャーカードを見ながら、witch や ghost などの言葉も覚えました。これらのキャラクターは室内の至る所に貼ってあるので、日常的に確認作業をしています。

来週から、いよいよ本格的にハロウィンを楽しんで参ります。31日には、trick or treating にも出掛ける予定です。みなさん、何に仮装するか、もう決めましたか?


さて、今朝のフリープレイタイムでも目を見張る出来事が起きました。

今朝は絵本を広げる子と、ボーリングで遊ぶ子に分かれていました。A.Sh.ちゃんの大のお気に入りは、エリック・カールの "Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?" です。今朝もこの本を広げて声に出して読んでいました。

ふと気付くと、音読はいつしかクイズになっていました。"Red bird, red bird, what do you see? I see a...?" 、"I see a....?" と語尾を上げて、お友だちがその続きを答えるのを促します。

すると、S.S.ちゃんがこれに応えて、"Blue horse!" 。A.Shちゃんは、"I see a blue horse looking at me. Blue horse, blue horse, what do you see? I see a...?" と続けていきます。

次は、今までボーリングで遊んでいたH.K.くんが、急に手を止めて、振り向きざまに "Green frog!" と答えました。どこかでちゃんと聞いていたのですね。

こんな感じで、A.Sh.ちゃんの音読&クイズは、何名かのお友だちを引き連れて、結局最後の teacher まで続きました。

火曜日に引き続き、私がとても感動したことは、日本人の子ども同士でも、なんらかの媒体(今回は絵本、前回はブロック)さえあれば、互いに英語を使って遊ぶことができるということを確認できたことです。

これまでの子どもたちは、外国人の先生方には英語で話しかけ、日本人保育士や私には日本語で話しかけていました。(これは、私が見学させていただいた加藤学園幼稚園でも同様に見られたことでした。その日は避難訓練の行事が入っていて、子どもたちは変則的なスケジュールで動いていたからかもしれませんが。)

ですから、前年度以来、当スクールでの100%日本人というお友だち関係において、日本語はごく自然に発せられておりました。おそらく外見で判断しているのでしょう。「この人は見た感じ日本語で大丈夫だな」みたいな思考が成されているのだと推測しています。

このため、私たちもできるだけ自由保育を避け、次々に課業を繰り出し、あらゆる方向からインプットとアウトプットを工夫して参りました。

加藤学園の小学生の教室では、お友だち同士の会話もすべて英語でなされていました。これは、"No Japanese" というルールに則って、そのように強制されているからです。

しかしながら、小学生と幼児では、発達もやるべきことも全く異なるのですから、幼児に "No Japanese" を強要することは、全くナンセンスだと私は考えています。

このようなことから、今日こうして誰に何を強制されるでもなく、ほんの短い時間でしたが、日本人のお友だち同士でごく自然に英語を使って遊んでいる姿を見ることが出来たことに、非常に感激したのと同時に、一つの可能性を見出したような気持ちになって、ちょっとわくわくしてしまいました。
by ysschool2006 | 2006-10-19 17:56 | プリスクール